エコリュックサックとは?

エコリュックサックと聞いて何のことだかわかる人は、環境問題に関心が高い人ですね。
エコリュックサックとはある製品や素材に関して、その生産のために移動した物質の量を
重さで表した指標です。

人が使用する物は物質が何らかの形に移動して製品やサービスとなります。
例えば1トンの銅を得るためには銅鉱石や、鉱石混じりの土砂などの自然資源500トンを
移動しなければ銅1トンができません。
この移動させた物質量を重さで表した指標がエコリュックサックです。
この場合のエコリュックサック値は500と表わすことにします。

現代人は地球資源を際限なく無計画に近い形で消費してきました。
その反省と危機感がこのエコリュックサックの概念を生んだのかもわかりません。
Tシャツのエコリュックサックはですら15kgあります。
あのペラペラのシャツですら15kgの物質の移動が必要だったのです。
コンピュータのエコリュックサックは数トンにもなるということです。
数トンもの色々な物質を消費して目の前のパソコンがあると聞けば
科学の発達をどう考えればよいのでしょうか? 

エコリュックサックで間接的な排出量に気付く

今、地球の温暖化がものすごい勢いで進んでいるようです。
北極の氷が急速に溶け始めているというニュースをよく聞くようになりました。
これは地球温暖化が原因です。

二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすことで、地球温暖化は抑えられます。
普段のちょっとした買い物の時でも、エコを考えていれば地球環境に貢献ができますよ。
それは「間接的な排出量」を減らすことを考えていくことです。

「間接的な排出量」とはその製品が手もとに届くまでに排出した二酸化炭素の量です。
たとえばペットボトルができるまでには、原料の石油を取り出すのにCO2を出します。
その原料を工場に運んで、工場で加工してペットボトルにするまでのエネルギーで二酸化炭素を出します。
さらに出来た製品のペットボトルを飲料メーカーに輸送し、中身を詰めてまた輸送、
そして私たちの手にするコンビニなどまで運ばれます。
ということは1本のペットボトルで一体どれだけの二酸化炭素を排出したのでしょうか。
これがエコリュックサックの中身です。

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エコリュックサックは小さいほうが良い。

エコリュックサックの考え方ではリサイクルも大切です。
リサイクル社会がこれから求められます。エコリュックサックとは「製品が背負っている重荷」ということです。
したがってこの重さ=環境への負荷ということになります。

次のようなデーターを見ればエコリュックサックの重さがわかりますよ。
石油=0.1kg・ゴム=5kg・石炭=6kg・鋼鉄=21kg・アルミニウム=85kg・銅=420kg・銀=7500kg
・金=540,000kg・ダイヤモンド=53,000,000kg。

これを見たらいかにダイヤモンドが重たいか!鉱山では大量のくずが発生していることになります。
私たち人間はこのエコリュックサックを背負って社会生活を送っています。
だとすればこのエコリュックサックは小さいほうがはるかに動きやすく、効率的だと思いませんか?
我々はまだこの思いエコリュックサックを背負って歩かなければいけないと覚悟をしても、
我々の子供や孫達にまでこんな大きくて重たいエコリュックサックを背負わすわけには行きません。
たくさんの人がエコリュックサックを考えながら行動するようになれば、
社会も世界も大きく動かすことができるでしょう。

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Copyright © 2008 エコリュックサックを背負って人間はどこへ行くんでしょうか?